どんづきお結び

いま、セブンイレブンに行くと「塩むすび」が売られている。塩で握っただけのお結びで、中には梅干しやらおかかなどが一切入っていない、実にシンプルなお結びである。

これを見て思い出した。

田舎の「どんづきお結び」。

「どんづき」とは、家を建てる際に、近隣の住民が沢山集まり土を突き(搗き)固める作業のことを言ったが、「家を建てる」ための地鎮祭的な意味合いや、近隣の方への「挨拶」的な意味合いの強いものだった様に思う。

この「どんづき」が終ると、手伝って戴いたお礼に振舞われたのが「どんづきお結び」だった。

「どんづきお結び」は、具を入れず、塩だけで結んだ「大人のコブシ」大のおにぎりと決まっていた。「力仕事で、さぞかしお腹がすいたことでしょう」と、お礼の意味が込められていたのだろう。

セブンイレブンの、小奇麗に包装された小さなお結びを見たら、遠い昔の「どんづきお結び」が脳裏に浮かび、懐かしく、書き留めておこうと思った次第。