HTML5 イントロ

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HTML5 で新しくなったものは ?

HTML5 の DOCTYPE 宣言は、非常に簡単になりました:

<!DOCTYPE html>

文字エンコーディング(charset)の宣言もまた、非常に簡単になりました:

<meta charset="UTF-8">

HTML5 の例:

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>Title of the document</title>
</head>

<body>
Content of the document......
</body>

</html>

HTML5 のデフォルト文字エンコーディングは UTF-8 です。


HTML5 の新しい要素

最も興味深い新要素は次のとおりです:

<header>、<footer>、<article>、<section> のような、新規のセマンティック要素。

number、date、time、calendar、range のような、新規のフォーム要素の属性

新規グラフィック要素:<svg> および <canvas>。

新規マルチメディア要素:<audio> および <video>。

次の HTML5 サポートの章では、「不明な」(新しい) HTML 要素の処理方法を、 どう古いブラウザへ「伝える」かを学習します。


新しい HTML5 API (Application Programming Interfaces)

最も興味深い新規 API は以下の通りです:

ローカルストレージは、クッキーの強力な代替品です。


HTML5 で削除された要素

次の HTML4 要素は、HTML5 から削除されました:

要素 代替要素
<acronym> <abbr>
<applet> <object>
<basefont> CSS
<big> CSS
<center> CSS
<dir> <ul>
<font> CSS
<frame>  
<frameset>  
<noframes>  
<strike> CSS
<tt> CSS

HTML5への移行の章では、HTML4 から HTML5 へ簡単に移行する方法を学習します。


HTML の歴史

web の初期の頃から、多数のバージョンの HTML がありました:

バージョン
1989 Tim Berners-Lee が www を考案
1991 Tim Berners-Lee が HTML を開発
1993 Dave Raggett が HTML+ を立案
1995 HTML ワーキンググループが HTML2.0 を定義
1997 W3C が HTML 3.2 を勧告
1999 W3C が 4.01 を勧告
2000 W3C が 1.0 を勧告
2008 HTML5 WHATWG 最初の公開ドラフト
2012 HTML5 WHATWG Living Standard
2014 HTML5 W3C 最終勧告
2016 W3C 勧告候補: HTML 5.1

Tim Berners-Lee が、1989年に "World Wide Web" を発明し、1990年代にインターネットが発進しました。

1991年から1998年までに、HTML はバージョン 1 からバージョン 4 までに発展しました。

2000年に、ワールドワイドウェブコンソーシアム(W3C)は XHTML 1.0 を勧告しました。

XHTML 構文は厳密で、開発者には、妥当でかつ「整形済み」なコードを書くことを強制しました。

2004年には、WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group)は、遅い W3C の開発と、XHTML を 選択して HTML の開発を閉鎖するとの W3C の決定に呼応して形成されました。

WHATWG は、HTML の古いバージョンとの下位互換性を保ちつつ、web の使い方に首尾一貫性のある HTML の 開発を望んでいました。

2004-2006年の期間に、WHATWG イニシアチブは主要なブラウザベンダによる支持を得ました。

2006年には、W3C が WHATWG を支持すること発表しました。

2008年には、最初の HTML5 公開ドラフトがリリースされました。

2012年に、WHATWG と W3C との分裂を決定しました:

WHATWG は、HTML を "Living Standard" として開発します

living standard は、全てに完全ではないが、常に更新され、改善されます。 新しい機能は追加されますが、古い機能は削除されません。

WHATWG Living Standard は、2012年に発表され、 その後継続的に更新されています。

W3C は、WHATWG の「スナップショット」として最終的な HTML5 と XHTML5 の標準を開発します

W3C HTML5 勧告は、2014年10月28日にリリースされました。

W3C は、2016年6月21日に HTML 5.1 勧告候補も公開しました。


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