PHP 5 ファイルシステム関数

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PHP ファイルシステムの概要

ファイルシステム関数を使用すると、ファイルシステムにアクセスして操作することが可能になります。


インストール

ファイルシステム関数はPHPコアの一部です。 これらの関数を使用するために必要なインストールはありません。


Unix / Windows 互換性

Unixプラットフォームでのパスの指定は、スラッシュ(/)をディレクトリの区切り文字として使用する

Windowsプラットフォームでは、スラッシュ(/)とバックスラッシュ(\)の両方が使用できます。


実行時設定

ファイルシステム関数の動作は、php.iniの設定の影響を受けます。

ファイルシステム設定オプション:

名前 デフォルト 説明 変更可能
allow_url_fopen "1" fopen()型の関数がURLを使用した場合でも動作することを許可する(PHP 4.0.4以降で利用可能) PHP_INI_SYSTEM
user_agent NULL 送信する PHP 用のユーザーエージェントを定義する(PHP 4.3以降使用可能) PHP_INI_ALL
default_socket_timeout "60" ソケットベースのストリームのデフォルト・タイムアウトを秒単位で設定する(PHP 4.3以降使用可能) PHP_INI_ALL
from "" アノニマス FTP のパスワード(メールアドレス)を定義する PHP_INI_ALL
auto_detect_line_endings "0" "1"に設定した場合、PHPは、Unix、MS-DOS、Macの行末文字を使用しているかどうかを、fgets()とfile()で読み込んだデータを調べる(PHP 4.3以降使用可能) PHP_INI_ALL

PHP 5 ファイルシステム関数

関数 説明
basename() パスの最後にある名前の部分を返す
chgrp() ファイルのグループを変更する
chmod() ファイルモードを変更する
chown() ファイルの所有者を変更する
clearstatcache() ファイルステータスのキャッシュをクリアする
copy() ファイルをコピーする
delete() See unlink() または unset() を参照
dirname() パスのディレクトリ名の部分を返す
disk_free_space() ディレクトリの空き領域を返す
disk_total_space() ディレクトリの合計サイズを返す
diskfreespace() disk_free_space()の別名
fclose() オープンしているファイルをクローズする
feof() オープンしているファイルの終端に達しているかどうか調べる
fflush() バッファリングされた出力をオープンしたファイルにフラッシュする
fgetc() オープンしているファイルから1文字返す
fgetcsv() オープンしているファイルから1行をパースし、CSVフィールドをチェックする
fgets() オープンしているファイルから1行を返す
fgetss() オープンしているファイルからHTMLタグとPHPタグを削除した行を返す
file() ファイルを配列に読み込む
file_exists() ファイルまたはディレクトリが存在するかどうかをチェックする
file_get_contents() ファイルを文字列に読み込む
file_put_contents() 文字列をファイルに書きだす
fileatime() ファイルの最終アクセス時刻を返す
filectime() ファイルの最終変更時刻を返す
filegroup() ファイルのグループIDを返す
fileinode() ファイルのinode番号を返す
filemtime() ファイルの最終変更時刻を返す
fileowner() ファイルのユーザID(所有者)を返す
fileperms() ファイルのパーミッションを返す
filesize() Rファイルサイズを返す
filetype() ファイルタイプを返す
flock() ファイルをロックまたは解放する
fnmatch() ファイル名または文字列を指定したパターンとマッチする
fopen() ファイルまたはURLをオープンする
fpassthru() オープンしているファイルをEOFまで読み取り、その結果を出力バッファに書き込む
fputcsv() 行を CSV 形式にフォーマットし、オープンしているファイルに書き出すe
fputs() fwrite()の別名
fread() オープンしているファイルから読み込む
fscanf() オープンしているファイルからの入力を指定のフォーマットに従ってパースする
fseek() オープンしているファイルの中を探す
fstat() オープンしているファイルに関する情報を返す
ftell() オープンしているファイルの現在の位置を返す
ftruncate() オープンしているファイルを指定した長さに切り詰める
fwrite() オープンしているファイルに書き出す
glob() 指定したパターンに一致するファイル名/ディレクトリの配列を返す
is_dir() ファイルがディレクトリかどうかをチェックする
is_executable() ファイルが実行可能かどうかをチェックする
is_file() ファイルが通常のファイルであるかどうかをチェックする
is_link() ファイルがリンクかどうかをチェックする
is_readable() ファイルが読み取り可能かどうかをチェックする
is_uploaded_file() HTTP POSTでアップロードされたファイルかどうかをチェックする
is_writable() ファイルが書き込み可能かどうかをチェックする
is_writeable() is_writable()の別名
lchgrp() シンボリックリンクのグループ所有権を変更する
lchown() シンボリックリンクのユーザ所有権を変更する
link() ハードリンクを作成する
linkinfo() ハードリンクに関する情報を返す
lstat() ファイルまたはシンボリックリンクに関する情報を返す
mkdir() ディレクトリを作成する
move_uploaded_file() アップロードされたファイルを新しい場所に移動する
parse_ini_file() 設定ファイルをパースする
parse_ini_string() 設定文字列をパースする
pathinfo() ファイルパスに関する情報を返す
pclose() popen()でオープンしたパイプをクローズする
popen() パイプをオープンする
readfile() ファイルを読み込み出力バッファに書き出す
readlink() シンボリックリンクのリンク先を返す
realpath() 絶対パス名を返す
realpath_cache_get() realpathキャッシュエントリを返す
realpath_cache_size() realpathのキャッシュサイズを返す
rename() ファイルまたはディレクトリの名前を変更する
rewind() ファイルポインタの位置を先頭に戻す
rmdir() ディレクトリを削除する
set_file_buffer() オープンしているファイルのバッファサイズを設定する
stat() ファイルに関する情報を返す
symlink() シンボリックリンクを作成する
tempnam() ユニークな一時ファイルを作成する
tmpfile() ユニークな一時ファイルを作成する
touch() ファイルの最終アクセス時刻および最終更新日を設定する
umask() ファイルのパーミッションを変更する
unlink() ファイルを削除する

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